Dogwoodの池上日記

地元大田区池上・蒲田と軽井沢・信濃追分を愛するDogwoodの日々徒然日記。

あれから6年後の3月11日 & トモダチ作戦の美談の裏に、、

あれからもう6年が経つんですね、、、6年前の今日、あの日の事は今も鮮明に覚えているけれど、若い人や子供は、新しい出来事や、楽しい事がどんどんインプットされていくだろうし、記憶から段々と薄れていくのは仕方のないことだと思います。東京では「どこか遠くの出来事」と思っている人も多いのではないでしょうか。今年の3月11日は土曜日。池上本門寺では、東日本大震災七回忌の追悼法要が行われ、あの日を忘れないために、震災の時刻に合掌して被災者供養の黙祷をささげました。

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ところで、、、

福島の原発事故発生以降、日本では各地で原発反対、廃止を求める運動が盛んに行われています。また、逆に安定した電力供給や、経済や産業の発展に、原発は必要だ!と主張している人もたくさんいます。日本政府も、これまでずっと原発推進を継続してきたし。

自分も「原発はあってもいいんじゃね?あの事故は津波による2次災害だし、そんなにムキになって反対すること無いんじゃね?」の程度でした。

 

ところが、先日、たまたまインターネットで小泉純一郎元総理のインタビュー記事を見て、久しぶりに衝撃を受けました。

トモダチ作戦」で被曝した米軍兵士たちを救済する運動や、原発ゼロ運動のきっかけを話している記事。

小泉元首相が原発反対運動をしてるのは一部の報道で知ってはいたけれど、その理由までは知らなかったし、あまり報道されていないと思う。始めは正直、「変人で有名な元首相のパフォーマンス」程度にしか思っていなかったし。

 

インタビューの内容は、要約するとこう。

 

3.11のとき、アメリカの第7艦隊の空母や艦艇は、すぐに東北沖に来てくれて、約1ヶ月間、「トモダチ作戦」として東北沖に碇泊して、ヘリコプター等で震災の救援活動に励んでいた。

それから半年くらい経ち、頑強な兵士たちが、体の調子が悪いと言い出した。診断したけど原因不明だった。さらに1年経ち、2年経ち、だんだん悪くなってきて、鼻血や下血が止まらない。放射能のことを知らずに、防護服を着ないで活動していたせいではないかと。レントゲン撮影すると、内臓に腫瘍ができていた。

そこでようやく放射能被曝による病だと気が付いたが、結局7人が亡くなった。女性の兵士の中には妊娠していた人もいたが、体調が悪くなって除隊してしまった。

生まれてきた赤ちゃんは障害を持っていて、しばらくしたら死んでしまったそうだ。除隊すると、もう軍人じゃないから、普通のお医者さんに診てもらわないといけなくなる。アメリカは保険制度が日本みたいに充実していないから、医療費も高くて、なかなか思うように治療も受けられない。

 そんなに兵士たちが苦しんでいるということは知らなかった元総理は、実際にカリフォルニアに行って、4日間で10名の元兵士に直接話を聞いた。

除隊してから十分な仕事にもつけない、医療費が高いから思うように治療を受けられないということを知り、こんなに苦しんでいるのに、ただこのまま「ああ、知りませんでした。お気の毒ですね。かわいそうですね」って言うだけでいいのいかと、深く考えたのだそう。

最初は、こういう窮状をなんとかしてくれと、元兵士たちに頼まれるんだろうと思っていたが、全然そんなことは言わない。「日本にしてほしいことはないか?」って聞いても「仕方ない」と。「…自分は日本が好きなんだ」という。

「日本人はみんな我々に温かく接してくれた」とも…病を罹ったと後悔してるのかと思ったけど、そういうことは言わない兵士たちに心を突き動かされたのが、6年にも渡って続けてきた運動の理由なのだとか。

結局2億円以上の支援金を集めたのだそう。そして、首相時代に原発への考えが間違っていたことを認め、今後も原発ゼロ運動を続けていくのだとか。

 その他にも、「元首相」という立場で、「こんなこと話して良いの?」と思うような衝撃的なこともインタビューで話していました。

 

涙を浮かべ「米兵たちに突き動かされた…」 小泉純一郎独占インタビュー(前編) | Abema TIMES

 

「郵政民営化よりも原発ゼロの方が簡単だよ」 進次郎氏への思いも…小泉純一郎独占インタビュー(後編) | Abema TIMES

 

インタビュー読み終わって、思ったのは、「やっぱり、小泉元首相って変人なのかな?」。 あと、日本国内にも被爆した人は結構いるのに、同じように報道されていないんだろうな、、、とも。機会があれば、多くの人に読んで頂きたい記事でした。

 

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